私はもっぱら音楽を作る時は英語の歌詞を付けている。そして2010年頃の英語翻訳は
とてもそれに対応できるものではなく、文法すらおかしいものが回答されることも多かった。
そして時代が進んで2018年頃には何となくグーグル翻訳が入れた日本語を英語に訳した時、
それっぽく見えるものになった。逆翻訳掛けて意味がおかしくならないかの検証もしてずっと
その方式で来ていた。それは「文法もままならない英語ー日本語翻訳ソフトからまともな翻訳が
出来たに過ぎず、「英語の歌詞としてふさわしいのか?」ということについては考えていなかった。
私は英語のサウンドも歌って歌詞も覚えてということもしていたから歌詞カードはよく見ていた。
そして英単語の配列でそれが歌詞っぽいのかそうでないのかを見極めていたがそういう努力も
意味が無かったことを知ることになる。
それはつい最近の話で、最近はエッジの右端にある「チャット」という文字が見えると思うがあれは
COPILOTというAIだ。あれはMSの開発だと思うがあんなところにこじんまりとしている。よく見ると
スマホにもインストールされているので結構身近なAIのようだ。
あれに聞いたところそんな私の英語の歌詞も文法は良いにしてもですます調であり、文章の様な英語であり
それは歌詞に使うには問題があるという回答だった。
AIの使用については私もこのブログでコキ下ろしていたがその後のいろいろな見識の中で生成と補助との違いを
勉強し、今は丸投げ生成を禁止しても補助(支援)として使用するのは違うということが普通になってきているようだ。
もちろん私が否定しているのはAIに丸投げしておいて自作と語るインチキのことだが支援や制作補助のために使うのは
問題ないということらしい。
何が言いたいのかと言うと歌詞を自分で作ってそれをAIに歌詞としてふさわしい英語にするのはAI生成でインチキしたのとは
違うということ。それは気になったので何度も調べて丸投げとは違うことを確認した。
丸投げかそうでないかの違いは制作の主体が自分なのかAIなのかの差だという。
音楽も自分で作って、歌詞も自分で作って文法とそれにふさわしい文章やですます調のではないものにするのにAIを使うのは
補助にあたり問題ないということだ。
というわけで私はすでに60曲以上を作っているがそれの歌詞が全部作り直しと言う気の遠くなるような作業が始まる。
それはさておきAIは英語歌詞のどこを見ているのか?を考えないといけない。
知っての通りAIは膨大な量のデータを背景にいろいろな質問や依頼を受けて回答している。それは音楽のおける英語の歌詞の作り方も
英語圏の人々の文化をすべて取り込んでおり、どの構成が作文でどの構成が英語のかしらしいものかを知っている。それは横だけでなく時間軸でも
見ていて英語圏の人の認識では歌詞や言い回しの時代の古い、新しいは見ても音楽の古い新しいはそこまで気にしていないらしい。
日本だと60年代の音楽を今の人が聴いて格好いいという人はそういないと思うが英語圏ではビートルズは格好いいと思うようだ。
それは他のもっと古い音楽にも言えるようで個性的で新鮮に映るらしい。日本でもそうかもしれないがそこまでではないと思う。
なので言い回しの流行は敏感でも音楽の古い新しいは大した問題でないというのだ。
なのでこの歌詞の文言の扱いはそういうことも熟知しているAIに手伝ってもらうのが一番良いことを示唆している。
しかし、その英語のニュアンスはネイティブでもない限りそこまで機微な表現まで認識しづらい。日本語でも同じことが言え、
今若者が使っている言葉は日本人ですら少し年が違うと分からないし、その流行り廃りも分からないから英語ではなおさら。
Shining sword is proof of the brave
Fight for people.She has a fate.
Among the chaos, such as a storm,
People will slowly decline.
We can see tomorrow? The way is not found.
この英文は私の楽曲「ride of Grorias」というものだが、Aメロ。
AIはコレを見て全体的にですます調で硬い表現が多いという回答を出してきた。
これをAIが今風の歌詞の雰囲気にどう変えたかと言うと
A shining blade, the mark of the brave.
She fights for the people—bound to her fate.
In the storm and rising chaos,
You can feel the world fade out.
Can we see tomorrow when the path is lost?
となる。
日本人にはその違いはよく分からない。しかし、全体的にですます調であり、説明的であり、硬い表現になっているらしい。
AIが私にレクチャーした英語歌詞の重要なポイントは音節、アクセント、子音の並び、音の跳ね方、メロディとの相性だった。
その前に私は実際のプロの英語の楽曲の歌詞を例にAiに見てもらったがAiはすぐに
映像が浮かぶシネマティックな描写、文法よりリズムを優先しているという評価を出してきた。
このようにAIは英語の表現手法を完全に熟知し、日本人の私にも分かりやすく説明してくれた。
そしてその歌詞は「砕けたラフな英語でもなければ、堅苦しい英語でもない、詩的で音楽的な英語」ということだった。
それは当然ウケるはずだと思った。しかし、文法の良し悪しはともかくそのような「詩的で音楽的な英語」を
日本人の私が作れるはずがない。しかし日本語で歌詞を作ればそれをAIに指示しロック調とかポップ調とか軽い表現とか
フォーマルな感じとかそういうニュアンスと言うか毛色を指示すればその日本語歌詞を英語の歌詞としてふさわしい
ものに仕上げてくれる。これはそうしないと翻訳ソフトでしただけではとんちんかんなものになってしまっているだけで
音楽の構成を台無しにするものになりかねない。
そうなるとどのようにAIのサポートを受けて歌詞を作らないといけないのか?(ここからが覚悟が要る)
1.日本語歌詞を作りながら、グーグル翻訳で音楽に合う英語にする。
2.AIにその歌詞を提示してプロンプトを入力、その歌詞がどんな英語にする必要があるか?を提示する。
3.その歌詞が音楽に合うかどうかを検証し、合わなければ何度でもAiにぶつけて合うまでやる。
4.ボーカロイドに歌わせる。
5.やっぱり音楽に合わないところがあれば修正する
こういったところだろう。ある程度堅苦しい英語でも音楽に合うところまで作り込んでからAIに書き直してもらった方が
音楽との整合性も比較的合いやすい。それは面倒なプロセスが1つ増えることになるが、やみくもに日本語で歌詞を書いて
AIに当てるよりはある程度自分のグーグル翻訳製の英語でも音楽にマッチさせておいてから深堀する方が時短は出来ると思う。
そして大事なのは作った音楽の方向性。AIによっては音楽を認識できるものもあるが、やはり制作した音楽の方向性や世界観は
自分で教えてやらないといけない。この上の方の歌詞も
「中世ヨーロッパの騎士の様な物語のテーマソングで女戦士の英雄伝説。
女性なのでしなやかな感じを残しつつ力強さもある。」など詳しい世界観を教えると
そういう方向性の英語歌詞に作り直してくれる。それはあくまでも自分の世界感や歌詞があっての話で
丸投げの話とは全く別の次元の話である。こういうことを踏まえた上で英語歌詞をAIに修正してもらうと
より英語圏で違和感なく聴けるモノになると思う。
※追記
AIが提案してくる英語歌詞もゴロが合うから即採用というのはちょっと待った方が良い。
ある程度意味を逆翻訳して日本語で確認する作業はいると思う。全部する必要はないがAIは結構
自信満々に言ってくるが歌詞の趣旨を理解せずに提案してくることがある。
なので日本語で作った歌詞がAIには完全な趣旨の理解が無理そうならあらかじめその旨を
伝えておくか、立ち止まって逆翻訳して自分の意図する趣旨に合っているかの確認をした方が良い。